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Q. 伊藤忠ケミカルフロンティアに入社した動機
私は中途入社で、前職でも同様に商社で化学品を担当しており、主に国内営業に従事しておりました。当然、色々とそこで勉強させて頂いたことで成長することができましたし、メーカー、お客様と多くの取引先様に可愛がって頂いたのですが、自分の担当する商品をもっと主体的に取り扱いたい、またアジア・世界を相手にビジネスをしたい、との希望を持つようになり、そうしたチャレンジができる環境がある当社に志望しました。数年前に定年退職されましたが、当時は取引先としてお世話になっていた当社社員の方が尊敬できる人であった、というのも背中を押してくれた要因の一つです。
Q. 仕事内容とミッション
現在所属している接着剤・機能樹脂課は接着剤の原料、及び機能樹脂の原料を主に取り扱っており、その用途はおむつ等の衛生材料から自動車、家電、電子部品等、あらゆる産業に多岐に渡っております。用途が異なれば求められる性能・付加価値も異なり、また被着体によっても使用される原料が異なるため、原料もコモディティから機能品まで多岐に渡ります。我々はそうした様々な原料を確実にお客様に届けるという使命を負っていると共に、将来のマーケットトレンドをいち早く捉え、メーカー、お客様に新たな付加価値を提案していく仕事を行っております。
Q. 仕事の難しさ、やりがいと醍醐味
昨今の中国の厳しい環境規制により、様々な中国商品の生産中止、それに伴う価格高騰など、お客様の原料調達が揺らいでいます。我々のビジネスは世界中のネットワークを駆使し、他国、他メーカーなど安定調達できるソースを探し出すことで、お客様の安定した生産活動をサポートすることができます。また、メーカーの特徴ある製品を次世代の他用途向けに提案・展開することで、新たな価値が創造できることに大きなやりがいを感じています。
Q. 印象に残るエピソード
当社は各地にタンクを構えて溶剤の在庫販売を行っていますが、原油、石化原料となるナフサ価格が急落したリーマンショック時、及び2014年後半に同商品を担当しておりました。日に日に在庫商品の価値が下がって損失が膨らんでいく現実に、当時は毎日逃げ出したい気持ちになりましたが、社内で遅くまで対応を協議しながら、メーカー、ユーザー、代理店と粘り強く交渉を行い、そうした外部の皆様の協力・サポートも頂きながら、なんとか損失をミニマイズできたことは大きな経験でした。利益は大きくマイナスの結果とはなってしまったものの、当時の上司からは、想定よりも損失を圧縮できたことを評価して頂きましたし、また外部の方々も含め、この時に一緒に苦労した仲間たちへの感謝の気持ちは今も持ち続けています。
Q. これから挑戦したいこと
世の中も進化・変化していく中で、それに関わる最先端の電子部品に使用される接着剤・機能樹脂をメーカー、お客様と共に開発し、専門部署を立ち上げられるような規模に押し上げたいと思っています。そして、まずは接着剤に関することなら何でも相談しよう、と仕入先様やお客様に思ってもらえるような集団を作りたいと思います。そのためには課員一人一人が担当分野のプロフェッショナルであるべきだと思っています。今は一つの課ですが、上記専門部署も含めて、結果として部に昇格させられたら良いと思って日々励んでいます。
〜 1週間のスケジュール 〜
| Monday 月曜日 |
午前中は月次進捗状況を確認し、課内ミーティング。午後から仕入先を訪問して情報交換や販売方針を確認。会社に戻り、海外現地店と販売方針共有した後、事業部の部課長会にて営業報告。 |
|---|---|
| Tuesday 火曜日 |
午前中は来日中の海外メーカーと午後のお客様先訪問に向けた打合せ。午後に共にお客様先を訪問し、その後会食。 |
| Wednesday 水曜日 |
午前中、月曜日に示した販売方針に対するお客様からのフィードバックを現地海外店に確認。それを受けて仕入先に報告、再度販売方針を確認した後、明日からの海外のお客様先訪問に向けた資料作成。夕方に出国。 |
| Thursday 木曜日 |
朝に海外現地スタッフと待ち合わせ。道中最終の打合せを行い、一日かけて複数のお客様先を訪問し交渉を行う。その後お客様と夜の会食。 |
| Friday 金曜日 |
現在注力しているプロジェクトのパートナー候補となりうるメーカーを訪問。将来の事業に対する提案を行い、夕方の便で帰国。 |
学生の皆さんへメッセージ
商社は基本的には自社製品を持っておりません。その分、人と人を繋ぐ人間力、また、企業と企業を繋いで新たな価値を創造する発想力が試される業界です。こうした業界でチャレンジしたいという方に是非来て頂いて、共に切磋琢磨したいと思っております。
就職活動は改めて自分を見つめなおす良い機会でもあるでしょうから、人生の一つの節目として頑張ってください。
